・塾講師の経験がある私が5文型をわかりやすく解説
・英語は5文型しかないから簡単
・5文型さえ完璧にマスターすれば95%の英文は読める。
・聞き流しを100%活かしたいならまず5文型を勉強するべし
私と英語5文型との出会い
高校入ると一番最初に5文型というものを習います。S+V+Oは第3文型とかこんなやつです。
日本語は様々な表現技法がありこのように文型を体系立てて学ぶことは難しいかもしれませんが、英語ってたった5文型しかないんです。
私はこれを聞いたときに「なんて英語って楽勝なんだ!それを先に教えてくれよ!」って思いました。
今思えば、英語を楽勝と思うなんてやばい勘違いだな!と思いますが、この「やばい勘違い」がなければ私は一生英語を真面目に勉強しようと思わなかったでしょう。
勘違いで構いません、何事にも「自分できるじゃね?」っていう確信めいたものを持つことが大事だと思っています。
本当にそう思ったんですよ?
僕は中学の時は英語が1番成績が悪く、高校入試の成績も5教科中英語が一番下でした。
しかし、高校1年生の最初に英語の5文型を習ったんですが、その時は「この英語の先生神かよ!」と思いました。先生が光り輝いて見えました。
とはいえ、この5文型、かなり習得するのが難しいんです。
これをマスターすれば英語ができるようになるなーとなんとなくは感じていたんですが、理解するまではかなり難しかったです。なのでめちゃくちゃ勉強しました。
英語の定期試験で一番勉強したのは1年生の1学期の中間テストです!間違いなく。
そのためこのページでは英語の5文型を基礎的な部分だけを簡単に説明します。
そして読者の皆さんにもあの「やばい勘違い」をしてほしいと思います!
S,V,O,Cって何?
文型の具体的な話をする前にSVOCって何か?ということを抑えておく必要があります。
ここでは「私は彼にプレゼントをあげます」という第4文型の例文を用いて考えてみましょう。
英語では I give him a present.と書きます。
まず、Sは主語(subject)です。日本語では「~は」にあたります。したがって主語は「I」です。よってSには名詞(人やモノの名前)もしくは代名詞(I,He,Sheなど)が入ります。
Vは動詞(verb)。動作を表す語句で日本語ではウ段の音で終わります。例えば、走る、投げる、食べる、送る、など。すべて走るゥ~のように伸ばしたらウの音で終わりますよね?
Oは目的語(object)です。人や物がここにはあてはまり、品詞は名詞が多いです。動作の相手や対象の事を目的語といいます。この例文ではhimとa presentが目的語です。前者は動作の相手を表し、後者は動作の対象となるモノを表しています。
最後のCは補語(complement)と呼ばれるものですが、日本語で説明するのは難しいので、第2文型もしくは第5文型のところで説明したいと思います。
文型のすごいところは5パターンのSやらVの順番と訳を覚えていれば、あとはそれを入れ替えるだけで日本語訳が完成するところです。とても便利なのでぜひ今回は5文型とその訳を覚えてどんな文章も翻訳できるようになりましょう!
第1文型
第1文型はS+Vで「SはVする」と訳します。
例えば、「I run.」という文があるとしたらS=I、V=runで「私は走る」と訳せます。
重要
第1文型はS+V。「SはVする」と訳す。
第2文型
第2文型はS+V+Cで「S=Cである」と認識します。
例えば「I am Takuya.」なら「I = Takuya」だと考えて「私はタクヤです。」と訳します。
同様に「She is beautiful.」なら「She = beautiful」と考えて「彼女は美しい」と訳せるでしょう。
ここでの動詞(V)はbe動詞がほとんどです。また、CはTakuyaのように名詞が入る場合もあればbeautifulのように形容詞が入る場合もあります。
重要
第2文型はS+V+C。S=Cという関係性を覚える。
動詞(V)はbe動詞(is,am, are)がほとんど。
第3文型
第3文型はS+V+Oで「SはOをVする」と訳します。
例えば「I play baseball.」なら「Iはbaseballをplayする」となるので「私は野球をプレイします」と訳せます。
同様に「I watch movie.」なら「Iはmovieをwatchする」なので「私は映画を見る」と訳します。
重要
第3文型はS+V+O。SはOをVする。と訳す。
最も良く出る文型。石を投げたら第3文型に当たるくらいに思っていてよい。
第4文型
第4文型はS+V+O+Oです。訳は「SはOをOにVする」となります。
ここでOが2つあるやん⁉ってなるから難しいんですが、Oの役割をわかってしまえば問題ありません。最初のOは人、後のOはモノを表します。
※教科書によっては最初のOをIO(Indirect object)、後ろのOをDO(direct object)と表記しているものもあります。
よって訳は「Sは(人)に(モノ)をVする」です。
したがって、最初の例で挙げた例文「I give him a present.」は第4文型でした。
S = I、V = give、人 = him、モノ = a presentです。
訳は「私は彼にプレゼントを上げる」です。
同様に「I send him a e-mail.」では「Iはhimにe-mailをsendする」となるので、「私は彼にEメールを送る」となります。
第4文型の場合、人とモノの両方に作用する動詞が必要なのである程度使う動詞が決まっています。give, buy, send, teachなどが一般的でしょう。ここでそれらの動詞にもgive型とbuy型があるんですが(ここで懐かしいな、そんなのあったなと思い出してくださいよ!)、話すと長くなるのでここでは割愛します。
重要
第4文型はS+V+O(人)+O(モノ)。訳は「Sは(人)に(モノ)をVする」。
動詞はgive, buy, send,teachなど人とモノの両方に作用する動詞が用いられる。
第5文型
第5文型はS+V+O+Cです。「O=Cである」ということだけ覚えておいてください。
例えば「I call him Takuya.」ではS = I、call = V、him = O、Takuya = C です。
ここで日本語訳は「私は彼をタクヤと呼びます」となりますが、ここでちゃんと彼=Bryan(O = C)が成立していますよね?
このO=Cであるというのを覚えるのが5文型のポイントです。(ちなみに第2文型はSVCでS = Cでした)。
この5文型はかなりレアな文型ですが、覚えておくと英会話で威力を発揮しますからかなり便利です。また、レアであるだけにこの5文型を使う動詞はある程度決まっています。
例えば、call, keep, name, findなどです。もちろん他にもたくさんありますが…
順に例文を書いておこうと思います。(callは先ほど書いたので省略)
”I keep the door open.”
the door = O, open = Cです。O = Cなので「私はそのドアを開けたままにしておく」という意味になります。このようにCはBryanのような名詞だけでなく状態を表す形容詞も使えます。
”I name the dog Pochi.”
「name O C」で「OをCと名付ける」という意味になります。the dog = O, Pochi = Cなので「私はその犬をポチと名付ける」という文になります。
”I find the question difficult.”
ここは高校生が特に間違いやすい問題です。
findは「見つける」という意味があるので「難しい問題を見つける?」みたいな訳をしがちですが、これが第5文型であるということが見抜ければ間違いません。
第5文型の場合のfindはfind O Cで「OがCだとわかる」と訳します。したがって、これは「私はその問題が難しいとわかる」という意味です。
重要
第5文型はS+V+O+C。「SはO=CでVする。」
第5文型を使う動詞はあらかじめ決まっているから動詞を覚えるのが得策!
英語の5文型を理解するために僕がやったこと
僕は最初この5文型を習ったときにめちゃくちゃ難しくて、全然理解できませんでした。しかし、この世の中には5種類の英文しかないと言われたので
「ほんまかいな!なら試したろ!」
の精神でシャーロックホームズの英語の本を買ってきてそれに頭からすべてS,V,O…ってな感じで記入していきました。
まあ、200ページくらいの本だったんですが、5ページ読んだくらいで気付きましたよ。「マジで5種類しかないやん!」って。
ちなみに当時買った本はこれです。対訳付きなので無理せず楽しめますよ!
オススメの教材
私が高校1年当時に使っていた教材ですが、この5文型のあたりの説明がしっかりあってとてもよかったと思います。この教材シリーズの中では最低レベルの参考書らしいですが、私はこの最低レベルで初めてよかったと思っています。でなければ初っ端から挫折していたでしょうから。
しっかり基礎力を付けたうえでスピードラーニングを利用しましょう。