・動名詞と不定詞の違いを”To see is to believe”と”Seeing is believing”を例に解説
・「百聞は一見に如かず」ということわざのニュアンスを良く表しているのは”Seeing is believing”の方
こんにちは、タクヤ(@takuyaTOEIC9001)です。
学校では「百聞は一見に如かず」にいうことわざの英語表現として”To see is to believe”と”Seeing is believing”の2種類を学びますがどちらが日本語のことわざのニュアンスに違いのでしょうか?
今回は動名詞と不定詞の違いを理解しつつ、”To see is to believe”と”Seeing is believing”という2つの英文のニュアンスの違いについて解説していきます。
動名詞と不定詞の違い(復習)
まずは簡単に動名詞と不定詞の違いを復習しておきましょう。
高校の文法の授業で皆さん習ったかと思いますが、動詞にもその後に動詞をとるものと、不定詞をとるものが区別されていました。例えば、enjoyは動名詞をとる動詞で「サッカーをエンジョイする」なら「enjoy playing soccer」であり、「enjoy to play soccer」のように不定詞で書いてしまうのは間違いでした。逆にexpect(予見する)などはto不定詞しか使えません。
では、どうやったらこの動詞は不定詞、この動詞は動名詞のように見分けられるのでしょうか?
そのカギは「その動詞が未来の事を表すか、過去のことを表すか」です。また、過去のことを表す動詞の場合、過去に何度もやっていることなので、習慣を表す動詞に関しても、動名詞が好まれる傾向にあります。
先ほどの例でいうと、enjoyは必ず過去に一度はやったことがあるはずですよね?でないと、サッカーが楽しいかどうかなんてわかりませんから。したがって、enjoyには動名詞を用いました。反対に、expect(予知する、予見する)は未来の事です。したがって、不定詞を用います。
To see is to believeのニュアンスは?
さて、to不定詞を使う場合は未来の事や不確定の事を表すことが多いというのは先に書いた通りです。
そのため、To see is to believe.をむりやり日本語訳にすると「(未来の事を)理解することは信じることである」という風に訳せます。
※ここではseeを見るではなく、「理解する」と訳した方が適切でしょう。
Seeing is believingのニュアンスは?
動名詞の場合は今まで何度も経験したきたことや一般論に使用されます。
したがって、「(今までの経験や一般論からして)理解することは見ることだ」という意味になります。
そのため、「百聞は一見に如かず」という日本語のことわざのニュアンスを上手に表現できているのは「Seeing is believing」の方になります。
学校では動詞によって不定詞ととるものと動名詞をとるものに別れており、暗記するように言われますが、このように実際は少しずつニュアンスの違いがあるものです。同じ意味なのに表現方法が2つあるような場合はどのようにニュアンスが異なるのか少し考えてみるのもおもろいですね!
全く同じ意味、ニュアンスであればどちらかの表現は消滅しているはずですから必ず両者には違いがあるはずです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。